一般ニュース 3月2010年

31/03/10 ケアンズ/大阪線の運航を再開 − ジェットスター航空
31/03/10 12月に就航するヨハネスブルグ線を増便−Vオーストラリア航空
31/03/10 豪州の空港でブリスベン空港が最高位の18位−世界空港人気調査
24/03/10 警察長官の手荷物に銃弾を発見、空港保安体制に疑問−キャンベラ空港
24/03/10 ケアンズからポートモレスビーへの運航を申請 − カンタス航空
24/03/10 12月にシドニー/ロサンゼルス線を1日2便体制に−ユナイテッド航空
17/03/10 アデレードへの就航の噂を否定 − エティハド航空
17/03/10 シドニー工場を閉鎖、業務をメルボルン工場に統合−ボーイング社
17/03/10 シドニー空港が4年連続で最悪空港のランキング − 豪消費者委
10/03/10 新しい最高経営責任者にカンタス航空の元幹部−バージンブルー航空
10/03/10 今月ヨハネスブルグへ直行便の運航開始 − Vオーストラリア航空
10/03/10 10-12月期の豪州の経常赤字額が増えて174.59億ドルに−豪統計局
03/03/10 政策金利を0.25%引き上げて4%に − 豪準備銀行
03/03/10 シドニー/成田線の使用機材を大型化 − カンタス航空
03/03/10 中国との自由貿易協定(FTA)協議を再開 − 豪連邦政府

                                    

03月31日2010年 ケアンズ/大阪線の運航を再開 − ジェットスター航空
03月31日2010年 12月に就航するヨハネスブルグ線を増便−Vオーストラリア航空

  Vオーストラリア航空は、12月から運航が始まるメルボルン/ヨハネスブルグ線を週3便に増便する。 
  同社はB777-300ER.の5号機の受領後、12月16日から出発便の運航を始める。 到着便の初便は12月17日にメルボルンに到着する。 同社は需要が高いレジャー客とともに、ビジネス客の集客を狙う。 
  同社のブレッド・ゴッドフリーCEOは、「南アフリカとオーストラリアの間には、友人や親戚を訪れる非常に高い需要がある。 割安な運賃により、その需要をいっそう刺激する自信がある。 それと、オーストラリア人に対しても南アフリカへの観光の宣伝をしていく」と話した。 Vオーストラリア航空はオーストラリアと南アフリカ間に週5便の運航枠を持っており、将来さらに増便する可能性もある。 
  現在、カンタス航空はシドニーから、南アフリカ航空はパースから南アフリカへそれぞれ運航している。 (Source; Australian Aviation Express, 22/03/10 "V Australia adds to Johannesburg schedule')

03月31日2010年 豪州の空港でブリスベン空港が最高位の18位−世界空港人気調査

  オーストラリアで第3番目に大きな空港であるブリスベン空港が、英国の航空関連専門の調査会社「Skytrax:スカイトラックス」社が実施した「2010年度 ワールド・エアポート・アワード」 で、オーストラリアで唯一上位25位以内に入った。 1位はシンガポールのチャンギ空港となった。 
  この調査は、2009年7月から2010年3月まで空港を利用した980万人のインタビューによって実施された。 ニュージーランドのオークランド空港は、世界で9位となり、オーストラリア/太平洋地域では最高の空港となった。 ブリスベン空港は世界で18位で、オーストラリア/太平洋地域では2位、シドニー空港は3位、メルボルン空港は4位、アデレード空港は5位となっている。 
  「2010年度 ワールド・エアポート・アワード」 の上位25空港は次の通り。

1 Singapore
2 Seoul Incheon
3 Hong Kong
4 Munich
5 Kuala Lumpur
6 Zurich
7 Amsterdam
8 Beijing
9 Auckland
10 Bangkok
11 Vancouver
12 Kansai
13 Centrair Nagoya
14 Helsinki
15 Copenhagen
16 Frankfurt Main
17 Tokyo Narita
18 Brisbane
19 Cape Town
20 San Francisco
21 London Heathrow
22 Istanbul
23 Bahrain
24 Hamburg
25 Vienna

(Source: Courier-mail/AAP, 24/03/10 "Brisbane Airport among world's best")

03月24日2010年 警察長官の手荷物に銃弾を発見、空港保安体制に疑問−キャンベラ空港

  ビクトリア州警察のサイモン・オーバーランド長官が昨日、キャンベラ空港で保安騒ぎを引き起こした。 
  メルボルンへのフライトに搭乗する前のキャンベラ空港の保安検査場でオーバーランド長官の手荷物から銃弾が発見され、連邦警察の職員が呼ばれた。 同長官は護身のために拳銃を携帯しているが、拳銃は空港に入る前に手荷物から出したことは覚えているが、銃弾は忘れていたとしている。 そして自発的にこの弾倉の押収に応じたという。 
  ビクトリア州警察の声明では、「オーバーランド長官は連邦警察の聴取を受け、うっかりミスであるこの規則違反を全面的に認めた。 そして、警察規範事務局に連絡し、今回のことを説明した」と説明している。 連邦警察はこの件に関してのコメントはしていない。 
  カンタス航空はこの件について正式な調査を始め、同長官はメルボルンからキャンベラを訪れていたが、メルボルン空港からキャンベラ行きのフライトに搭乗する際、なぜメルボルン空港でこの銃弾が保安検査場で検知されなかったのかを調べる。 この調査には、カンタス航空が契約しているセキュリティー会社、連邦警察、連邦運輸保安事務所がかかわる。 (Source: ABC, 19/03/10 "Top gun's bullets cause airport scare")

03月24日2010年 ケアンズからポートモレスビーへの運航を申請 − カンタス航空
  カンタス航空は、ニューギニアへ週888席の運航申請を国際航空委員会(IASC:International Air Services Commission)に提出した。 同社は、今年7月から12月までケアンズからポートモレスビーへボンバルディアDHC-8-Q400で週12回の運航を計画している。 (Source: Travel Today, 12/03/10 "Qantas flags PNG flights")
03月24日2010年 12月にシドニー/ロサンゼルス線を1日2便体制に−ユナイテッド航空
  ユナイテッド航空は夏休みの間1日2便運航することを発表し、オーストラリア/アメリカ間の運航に積極的な行動に出た。 
  これは、昨年デルタ航空とVオーストラリア航空がオーストラリア/アメリカ線に参入したことで、同社とカンタス航空にとって最も収益率の高い路線のひとつが一転して赤字路線になり、同社がこの路線で最初の被害者になるとの噂を払拭するものである。 そして本来クリスマスにかけてのこの時期は、航空会社にとっては書き入れ時である。 同社は12月1日から1月9日までのシドニー/ロサンゼルス線をB747を使用して毎日2便運航し、1月10日から31日までは週3回1日2便体制にする予定である。 
  昨年初め、バージン・グループの創設者リチャード・ブランソン氏は、この路線においてユナイテッド航空が最初の被害者になると予告していた。 カンタス航空の広報担当は、「今年の1月にカンタス航空がこの路線の提供座席数を増やした。ユナイテッド航空も同様にしただけである」と話した。 (Source: The Age/SMH, 18/03/10 "United to double Pacific flights")
03月17日2010年 アデレードへの就航の噂を否定 − エティハド航空
  エティハド航空は、同社がアデレードに就航する噂を否定し、ブリスベン線をデイリー化にすることに焦点を当てるとしている。 この噂は、同社が運航しているオーストラリア東海岸の空港のひとつと三角運航するために、2011年にアデレードに就航するとされているものである。 
  しかし、同社のホウガンCEOは、「南オーストラリア州の州都アデレードは、今のところ我社の就航計画には入っていない。 良い噂であるが、我々にはマーケットが小さすぎる。 それより、ブリスベン線の需要が高く、デイリー化をしたい」と語った。 (Source: Travel Today, 01/03/10 "Etihad plays down Adelaide plan")
03月17日2010年 シドニー工場を閉鎖、業務をメルボルン工場に統合 − ボーイング社

  ボーイング社は、シドニー南西部Bankstownにあるエンジニアリング部品工場を閉鎖すると発表し、約350人の従業員には今朝伝えられた。 
  航空機メーカーである同社は、シドニーの業務を2012年末までにメルボルン工場に移転し、メルボルンでは新しく300人の雇用を創出する。 閉鎖される工場の従業員には、退職金かメルボルン工場への転籍の機会が与えられる。 同社の広報担当は、「シドニー工場もメルボルン工場も稼働率が50%で、これが今回シドニー工場を閉鎖する理由である」と話した。 (Source: ABC, 04/03/10 "Sydney loses 350 Boeing jobs to Melbourne")

03月17日2010年 シドニー空港が4年連続で最悪空港のランキング − 豪消費者委
03月10日2010年 新しい最高経営責任者にカンタス航空の元幹部−バージンブルー航空

  バージンブルー航空は、新しい最高経営責任者にジョン ボルゲッティ(John Borghetti)氏を任命したと発表した。 
  昨年7月、現在のブレット・ゴッドフリー最高経営責任者は今年退任する意向を発表しており、ボルゲッティ氏は5月8日から.最高経営責任者の任を引き継ぐ。  ボルゲッティ氏はバージンブルー航空の競争相手であるカンタス航空に30年以上勤務していた。 
  バージンブルー航空のニール・チャットフィールド会長は、「ボルゲッティ氏の最高経営責任者の就任を嬉しく思う。 彼は航空業界で経験が長く、高い戦略能力やマーケティング能力を備えている。 そして、航空ビジネスに情熱がある。 バージンブルー航空がひとつ上の段階に進む時に、バージンブルー航空を引っ張っていく最適任者である」と話した。 (Source: ABC, 03/03/10 "Virgin Blue names new CEO")

03月10日2010年 今月ヨハネスブルグへ直行便の運航開始 − Vオーストラリア航空
  2週間後にバージンブルー航空の子会社のVオーストラリア航空が、オーストラリアと南アフリカ間に直行便の運航を開始することで、カンタス航空が持つ利益率が高い路線のひとつがまたもや激戦となる。 
  昨年ドル箱だったオーストラリア/アメリカ路線が赤字路線となり、今回カンタス航空は長年南アフリカ航空と2社独占体制であったヨハネスブルグ向けがVオーストラリア航空との競争に直面する。 Vオーストラリア航空は初便の3月13日から11月まで、メルボルン/ヨハネスブルグ間の往復$1499のプロモーション旅客運賃を販売し、旅行代理店によるとこれはカンタス航空や南アフリカ航空より約200ドル安くなっているとしている。 
  タイ航空は5月からバンコック経由のシドニー/ヨハネスブルグ向けの販売を開始し、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空、エミレーツ航空も南アフリカへの経由便のサービスを提供している。 
  航空関係者は長年、カンタス航空と南アフリカ航空が同路線の71%のマーケットシェアーを握り、競争が少ないことや運賃が高いことを懸念してきた。 現在、カンタス航空はシドニー/ヨハネスブルグ間をB747-400で週6便運航しており、南アフリカ航空はパース/ヨハネスブルグ間をA340で週5便運航している。 カンタス航空の広報担当は、「南アフリカは我社にとって重要な市場であり、引き続き競争していくつもりで、今年の末には週7便体制にする」と話した。 (Source: SMH, 01/03/10 "Challenger on S Africa route")
03月10日2010年 10-12月期の豪州の経常赤字額が増えて174.59億ドルに−豪統計局
  オーストラリア統計局(ABS)が発表した統計によると、2009年10-12月期のオーストラリアの経常収支の赤字額が膨れ上がって174.59億ドル(季節調整済み)となった。 
  これは7-9月期の147.31億ドルより赤字額が増え、市場が予想していたよりも悪い結果となった。 ほとんどのエコノミストたちの予想では172億ドルと予想していた。 10-12月期の商品・サービスの貿易赤字が37.9億ドル増えて77.5億ドルとなっていた。 (Source: ABC, 01/03/10 "Current account deficit widens")
03月03日2010年 政策金利を0.25%引き上げて4%に − 豪準備銀行

  オーストラリア準備銀行(RBA)は政策金利を0.25%引き上げて4%にしたと発表した。 この動きはエコノミストたちに広く予想されていたことであった。 RBAはすでに昨年10月、11月、12月と3回金利を引き上げてきた。 
  今年の1月は金融政策会議は開催されず、2月は金利を据え置く決定をした。 しかし、最近の高いオーストラリア経済指標により、RBAは金融引き締めをすぐに実施する必要にかられた。 多くのエコノミストは引き上げ幅を1%と予想していた。 
  RBAのグレン・スティーブンス総裁は、「最近の金利問題にもかかわらず、貸付金利は依然平均以下である。 RBAの理事会は経済は成長傾向にあり、このままではこの1年でインフレ率が我々の目標としているところまで近づいてしまうと判断した。 金利を平均に近づけることは適切な措置である」と声明で発表した。 (Source: ABC, 02/03/10 "RBA raises rates to 4pc")

03月03日2010年 シドニー/成田線の使用機材を大型化 − カンタス航空
  カンタス航空は、7月からシドニー/成田線を運航する機材を2クラスのB747-400に変更し、日本への提供座席数を増やすことになった。 
  現在、カンタス航空は同路線をA330-300を使用してデイリーで運航しているが、7月5日からそのうち6便をB747-400に変更し、一便当たりビジネスクラス26席を含む115席を増席する。 (Source: Travel Today, 25/02/10 "Qantas to boost Japan capacity")
03月03日2010年 中国との自由貿易協定(FTA)協議を再開 − 豪連邦政府
  連邦政府は、中断していた中国との自由貿易協定(FTA)の交渉を再開したと発表した。 中国はオーストラリアにとって最大の貿易パートナーであり、FTAの締結は海外投資とともに製造業や農業などの広域的な分野に変化をもたらす。 
  連邦政府のサイモン・クリーン貿易相は、「2月24日にキャンベラで行なわれた協議は1年以上ぶりとなった。 協議は一時中断したが、両国はこの協議が進展していくことを強く望んでいる。 だから協議が再開された。 協議自体は色々な問題があるが、相手側の主張を聞いたり、こちらもさまざまな試みを行なっていくつもりである。 FTAの締結には農業分野が最もデリケート問題で、中国はニュージーランドに対して求めている同様の譲歩をオーストラリアに要求してくると思われる。 また海外投資も大きな問題であるが、オーストラリアにとって投資の最大のチャンスとなる」と語った。 
  昨年度、オーストラリアは鉄鉱石、石炭、ウールなど390億ドル相当を中国に輸出している。 逆に輸入は、中国から大量の衣料、通信機器、コンピューターなどを輸入している。 
  一方、労働組合はオーストラリアでの雇用の喪失や国内産業の衰退を懸念している。 (Source: AAP, 24/02/10 "China-Australia free trade talks resume")